今週の木曜日は秋分の日、丁度お彼岸のお中日である。
この日、今でも私の実家ではおはぎを作る。
小豆あん、黄粉とゴマを塗す。
季節物として自分にとっては欠かすことのできない食べ物なのだが、
先日新聞を見ていると、サザエさんの時代でさえも、おはぎは買うものであって、
家庭で作るものとしては描かれていないという。
文中でも触れられているが、当時の和菓子を田舎臭く思う社会的背景や、サザエさんの家の周辺事情に起因するらしいのだが、作らなくなっている習慣には、些か寂しい思いがする。
正直、百貨店等での和菓子の老舗で購入してくる高級品より、素朴で薄味の手作りおはぎの方が独特の味わいがある。
そして、朝早くから作るもち米入りのお米の炊ける湯気と小豆の匂い、仏壇から流れてくるお線香の香りが、この季節を五感で感じる必須アイテムでもあると思う。
サザエさんを探して
http://www.be.asahi.com/20040918/W24/0009.html